【クオリア中心】<クオリアチュウシン>
クオリアとは、ラシェーラにおいて「その魂がもつ主観視点」を表す言葉だが、クオリア中心を一言で表すと「その魂が本来あるべき主観視点」を指す。
俯瞰視点でクオリア中心が定められない場合、自身のクオリアを見失い、記憶の欠落や深層意識の一時的な入れ替わりが発生する。このとき深層意識に入り込むクオリアは、現在・過去・未来・確率のいずれにも囚われることがないため、俯瞰視点によって得ようとした結果に最も適したクオリアが深層意識に入り込むこととなる。
俯瞰視点を使いこなすためには、そのときの自身のクオリア中心をしっかりと定め、そのうえで世界を俯瞰することが重要な要素となる。
【クオンタイズ】<クオンタイズ>
イオンたちの前に突如現れた謎の組織。
“世界を正常な波動に戻す”という理念の下に活動しているそうだが、具体的にどのような組織であるかは今のところ一切不明である。
ただ一ついえるのは、世界でトップクラスのセキュリティを誇るPLASMAに進入できるほどの技術力と組織力があるということである。
【グランフェニックス計画】<グランフェニックスケイカク>
天文が推進するラシェーラ救済計画の名称。
地文が掲げるセーブ・ベゼルは、現在のラシェーラを再生させる計画であるのに対して、グランフェニックス計画はラシェーラをエネルギーに変換し、超長距離空間移動を行う計画である。
当然ながら、そのワープ先は人間や動物たちが住める、ラシェーラ住民にとって第二の故郷となる惑星でなければならない。なぜならエネルギーとなるラシェーラは1つしか存在せず、空間移動は一度しかできないからである。あまりにも壮大な計画かつ、ラシェーラを破壊しなければいけないため、民衆からの反発も大きかったが計画の要であるシーカーが見つかり、現在では多くの天文派から支持を得ている。
【クレイドル】<クレイドル>
シェルノトロンを構成する大きな要素として、真空管とクレイドルの2つに分けられている。真空管が詩魔法の生成や出力を決めるのに対して、クレイドルは過去に生成した詩魔法を記録しておくDHメモリが内蔵されている。
時間が経てば経つほど人の想いが薄れていってしまうのと同様に、詩魔法を紡いだとしても時間が経てばその記憶、想いは薄れていってしまう。
しかし、クレイドルに記憶させておくことによって、その詩魔法を半永久的に保存し、またクレイドルによって詩魔法を使い分けられるようになる。
そのため、シェルノトロンを使用する人々は真空管以上に自身のクレイドルを大切にする傾向が強い。
【皇位継承の儀】<コウイケイショウノギ>
皇帝になるために行われる試練のこと。
皇帝候補は全てのステータスを剥奪され、その試練の間全ての民の中で最も低い地位になる。その状態で皇女は自分の力で3年間を切り抜け、宮城に帰還しなければならない。
そして帰還した際に行われる国民投票で、最高の票数を得た者が皇帝となる。3年間は身分証明も無くお金も一切持ち合わせない。
一人ではどこにも入れず、何をする権利もない。その為、如何にして他人を惹きつけてやってもらうか、という所が生き延びるポイントとなる。
【皇女】<コウジョ>
正式には「皇帝候補」。
皇帝になる資格を持つ者のことを、この世界では「皇女」と呼んでいる。大抵、いつの時代にも皇女は2~3人ほど存在する。
そして、次なる試練の3年間に向けて、教育されているのである。
【皇帝】<コウテイ>
この世界を統べる者のこと。この世界ラ・シェーラには実質的な国家はこの「帝国」1つしかない。
その為、皇帝とは世界最高位の存在となる。
その為、皇帝の名は「ラシェーラ」であり、それ以前にどんな名前であろうが即位と共にラシェーラという名前だけとなる。
それはすなわち、星の人となるということ。
皇帝は人間の感情限界である、精神周波数11MHz以上を授かっている。
また、特殊な声帯を継承する事で、人間の声とは思えない声で詩を謳う事も出来る。
皇帝はこの世界を安定させる為に様々な祭祀を行うが、それは形骸化したものではなく、しっかりとした効果を持つものである。
【皇帝契絆支】<コウテイケイハンシ>NEW
代々の皇帝が三~十名を指名して授ける称号。
イオンが指名したのは、ター坊、キャス、ネイ、白鷹、サーリ、レナルル、カノンの七人だったため、『七支』とも呼ばれている。
皇帝契絆支は指名した全員を示す称号であるが、その中でも個々の称号が存在している。
その称号は皇帝自らが考え与えるものとなっており、代々の皇帝によって与えられる称号は様々である。
また皇帝契絆支には、ジェノムの王であるコーザルとともに心を繋げ、全員でひとつの詩魔法を紡ぐ権利が与えられており、その際に世界を動かすことができる強大な詩魔法を紡ぐことが可能となっている。
しかし、コーザルの魂はジェノミライで失われ、現状、詩魔法を紡ぐことはできなくなっている。
【コロン】<コロン>
空中に浮かんでいる浮遊都市。
ラシェーラには、沢山のコロンが点在しており、裕福な人を中心に沢山の人が住んでいる。
コロンは自治都市となっており、有る程度の条例はコロン毎に決められる。
また、ほぼ間違いなくバースト対策が成されており、地上の街のようにバーストに怯えることもない。
逆に、どのコロンも厳しい入居条件があるか、無い場合は倍率1000倍にもなる抽選をくぐり抜けなければ住むことは出来ない。
更に入居には莫大な費用がかかる事が殆どで、故に地上に住む人々は、簡単にコロンに移り住む事が出来ないのである。