【ジェノミライパンデミック】<ジェノミライパンデミック>
縦貫坑道の最奥に存在した旧ジェノミライ研究所が解体されるきっかけとなった事件。幼少時のカノン(ドゥドゥ・ノエチウム)とネロがシェルノサージュ管を介して同調した際、ネロがウィルスを撒き散らし研究者の六割以上が昏睡状態となった。
幸い、旧ジェノミライ研究所は気圧上昇のために地上からの送風が行われており、ウィルスが地上に漏れることはなかったが、大部分の研究者が倒れたことによる研究施設の機能低下とネロの危険性を考慮し、旧ジェノミライ研究所は解体されることとなった。
旧ジェノミライ研究所が非公開であったこと、またジェノミライパンデミックそのものが人々の目に触れることがなかったため、一切が秘匿されている。
【ジェノム恐慌】<ジェノムキョウコウ>NEW
旧ジェノミライ研究所の最深部で発生した力場の暴走。
それはラシェーラの地殻を抉り、全土に大地震を引き起こした。
この地震の直前、多くの人々が縦貫坑道に向かう無数のジェノムを目撃したため、大地震を引き起こした原因がジェノムであると考える者が多発した。
それは天文派だけでなく、一部の地文派にすら疑問を抱かせ、この疑いと大地震による不安は『ジェノム狩り』という暴動にまで発展した。この一連の流れが『ジェノム恐慌』である。
PLASMAや一部の民衆の手によって暴動そのものは沈静化しつつあるが、一部ではまだその影響がくすぶっており油断できない状況となっている。
【ジェノメトリック・カソード】<ジェノメトリック・カソード>
シェルノトロンと人間が同調し、ジェノメトリクスで詩魔法を紡ぐためのコアユニットの総称がジェノメトリック・カソードである。 ラシェーラで主流の波動工学において一般的に使用される部品の1つだが、ネプトロンで使用されるカソードはシェルノトロンで使用されるものとは全く別規格のものとなる。
8倍の能力を持ち出力もこれまでの真空管とは比較にならないネプトロンを制御するため、機能や耐久性など根本的に見直す必要があったためだ。
それらの条件を満たすカソードを作れるのは世界には3人しかおらず、そのうちの1人がグレイコフである。もはやジェノメトリック・カソードとは一線を画する物だが、便宜上そのままの名称で呼ばれている。
【シェルノトロン】<シェルノトロン>
シェルノトロンとは人工的に作られたジェノムのことである。
すなわち、人工的に創られた詩魔法生成機とも言える。
シェルノトロンは、その心臓部である「シェルノサージュ管」と、実効果を生み出す「クレイドル」によって構成されている。
シェルノサージュ管は殆どの場合、地球でいうところの「真空管」のような形をしており、中には鈍く光るフィラメントのような極板が存在する。
そこに宿っている光は、歪力(Tz波))から抽出されたエネルギーTz波である。
【G2トロン】<ジーツートロン>
現在ラシェーラで使用されているシェルノトロンの一世代前の真空管端末がG2トロンである。
シェルノトロンには詩魔法をプログラムするための優秀なOSが搭載されているが、それと比べるとG2トロンのOSはとても素人に扱えるようなものではなかった。
そのため、オリジナルの詩魔法を紡ぐには高度はプログラミング能力が必要となり、シェルノトロンのように爆発的な普及はされなかった。
しかし、その難度の高いプログラミングを行うことで、シェルノトロンよりも熱い想いが伝えられると、一部の熱狂的なユーザーから絶大な支持を得ている。
【縦貫坑道】<ジュウカンコウドウ>
地文はラシェーラの上空に位置する天文と異なり、地上にその本部を置いているが、縦貫坑道とは、地文が存在する巨大な縦穴のことである。その穴の大きさは我々の世界の長さで表現するなら直径十数kmにも及び、地上からは底を見渡せないほどに深い。
縦貫坑道の奥に何が存在するかは一般には知らされておらず、地文の秘密研究所やジェノムの墓地など民衆の間では様々な憶測が飛び交っており、もはや都市伝説の一種となっている。
【ソレイル】<ソレイル>
かつて地文が計画し、天文が作り上げた『箱舟計画』に用いられる予定だった巨大移民船がソレイルである。
しかし、たとえソレイルにラシェーラの全住民を収容できたとしても居住可能な惑星を探し当てるまでの途方もない時間や、その間の食料、民衆の精神状態の維持など様々な問題から、ソレイル自体は作られたものの計画は頓挫してしまっている。
計画が中止されて以降、その所在は不明とされていたが灯台下暗しとでもいうのか、ソレイルはその表層を巨大テーマパークコロン「ぱれす・にゅろきーる」として偽装し、公衆の面前に堂々と存在していた。
現在、その内部には新生ジェノミライ研究所が設立されており、最先端の技術研究が行われている。