はじめてアーナスというキャラクターをご覧になられたとき、どのような印象を受けましたか? また実際に演じてみていかがでしたか?
台本を読ませていただくと、気が強くてサバサバしてる、男の子っぽいキャラクターなのかなと思いました。
声もちょっと低い感じで収録に臨んだのですが、最初に、「口調が荒い分、どこか可愛さを残したい」というリクエストをいただきました。
確かにセリフのところどころに、ちょっと抜けているところがあるので、そこは女の子らしく可愛らしい感じでいこうと意識しました。
リュリーティスとのやりとりのときは、「もっとナイト的な、王子様的な感じで」と言われて、「お…王子様!?」と戸惑いましたが、精一杯頑張って演じさせていただきました(笑)。
アーナスを演じられてきたなかで、彼女の魅力はどんなところだと思いますか?
凛としたかっこいいところもあり、甘い王子様的なところもあり、でもやっぱり会話の節々にちょっと抜けてるところがあって……。そういったギャップが一番の魅力なのかなと思います(笑)。
アーナスのセリフでお気に入りのセリフはありますか?
「この世界は、この世界に生を受けた、それぞれが背負うべきものだ! それが、生きるってことだろう!」というセリフです。
このセリフこそが、アーナス自身が“半妖”という事実を背負っていくことが、“生きる”ということだという、アーナスの人生を一言で表しているセリフだと思います。
「この世界で生まれて半妖になってしまったけれど、それを背負っていくことが生きていくっていうことだろ? だからあんたも頑張れよ!」という気持ちが、すべて詰まっていると感じました。
アーナスとリュリーティスのような「女の子同士の友情」についてどう思われますか?
とても微笑ましいです。いいなぁと思って、ちょっと憧れます。
リュリーティス役の五十嵐裕美さんの印象を教えて下さい。
五十嵐さんは別の現場でもよくご一緒させていただいています。色が白くてふわっとした雰囲気なんですけど、お話すると芯がしっかりされている方なので、そういうところがリュリーティスに似ているなと思います。
アーナス以外のキャラクターで、演じてみたいキャラクターはいますか?
教授ですね。個性的で、ロイドさんとのやりとりが面白いので。
あとは、黒猫ちゃんです (笑)
好きなキャラクター、苦手なキャラクターはいますか?
ゲーム中にお手紙が届くんですが、その差出人が気になります。
アーナスと同じでちょっと抜けてるところがあるんです(笑)。
突然、「色々手配しておいたぞ、そんなわけで支払いよろしく」みたいな手紙が届いて、それを読んだアーナスが怒る、というやりとりが何度かあって、それがすごく可愛くて大好きです。
『よるのないくに』に登場するキャラクターの衣装で、実際に着てみたいのは?
支配人のサイモンさんの服が着てみたいです。燕尾服がカッコイイので!
あと、変身衣装も可愛いのですが、露出が激しいのでちょっと勇気が必要ですね(笑)。
アーナスはリュリーティスに夢中ですが、M・A・Oさんがいま夢中になっているものは何ですか?
コーヒー牛乳です! ブラックコーヒーはちょっと苦手なんですけど、牛乳を混ぜることによってマイルドになる感じが好きです。あとは抹茶が大好きなので、抹茶フレーバーの新商品が出てるのを見るとよく買っています。
緑色のパッケージを見ると、つい反応してしまいますね(笑)。
変身のときに色々なキャラクターをやらせていただいたことがすごく楽しかったです!
最後に、『よるのないくに』の発売を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
リュリーティスとの触れ合いや掛け合いなどもそうですが、アーナス自身の葛藤や立ち向かっていく姿、誰かのため……リュリーティスを想っているからこそ、分かりあっている感じがとても素敵だと思いました。是非その辺りを注目していただければ嬉しいです。宜しくお願いします!
リュリーティスのセリフでお気に入りのセリフはありますか?
“朝チュン”ですね……。朝チュンしてるシーンがあって、女の子同士だから別に何もやましいことはないんですけど、一緒に朝を迎えて、二人でおはようって微笑みながら言い合う、お互いの気持ちを確かめ合った後、みたいなものがあって、
「なにこれー! ちょっと恥ずかしい!」って思いました(笑)。
二人で一緒にお星様を見にいく話が好きで、そこで初めてリュリーティスからアーナスにあることを告げるんですけど、
すごいドキドキしちゃいました。「現実じゃ言えない!」と思って……。
そのシーンは結構細かく感情の指示とかをいただいて、何回か収録したのですが、今考えると恥ずかしいですね……(笑)。
アーナスとリュリーティスのような「女の子同士の友情」についてどう思われますか?
私は中学校、高校と女子校だったので、そういう部分は分かりますね。
アーナスとリュリーティスほど熱くはないですけど、その当時やっぱり自分と一番仲がいいと思っていた子が他の子のほうに行っちゃうと、ちょっと嫉妬しちゃうことはあったので、こういうのもありなんじゃないかなぁと、すごく思います。
苦手なキャラクターは特にいなかったですね。お兄さん方男性陣も愉快で賑やかしてくれたので、皆さんいい人たちでした(笑)。
このゲームには変身がありますが、五十嵐さんの好きな衣装はなんですか?
前にTwitterで、「リクルートスーツっていいよね」という話をしていました。
ゲリラ豪雨の時期とかに、漫画やドラマで見るみたいにカバンを傘代わりにして、びしょ濡れになりながら走り去る姿を実際に見た時に、少し萌えました(笑)。
私自身はスーツを持っていないので着る機会がなくて、以前一度イベントでOLの制服っぽい衣装を着たことがあるんですけど、いいですね!
リュリーティスのようにカフェのお仕事に憧れる女性の方も少なくないと思いますが、五十嵐さんご自身はいかがですか?
私は今までアルバイトを2週間で辞めたり、本当に声優以外に自分でやりたい仕事がなかったので、「この仕事が出来なかったら社会でやっていけない!」と思って、その分必死に頑張ろうと思っていました。「絶対に声優になるんだ!」って。
もし今のお仕事をされていなかったら、どのようなお仕事をされていたと思いますか?
実家にいたと思います! 家事手伝いです! なので、声優というお仕事は大変なことも多いですけど、やっぱり楽しいし好きです。
お仕事や趣味を通して好きになったことはありますか?
友達の勧めでロードバイクを乗り始めました。もともと習い事とかも、行くまでが億劫で行ったら楽しいというタイプなので、そこから自転車の作品に出させていただいたり、色々携わらせていただいて。趣味と仕事を兼ねてというような感じですごく楽しいです。
リュリーティスはアーナスに夢中ですが、五十嵐さんがいま夢中になっているものは何ですか?
ちょっと前から、ダイエットをしようと思って自炊をしています。
ひとり分なので、お鍋ひとつで煮物を作ったり、鳥の照り焼きを作ったりして、量が多い時は友達を呼んだりしています。
また、甘い物よりしょっぱい物が好きです。お酒は飲めないんですけどおつまみは好きで、かにみそが大好きです。リュリーティスと全然違いますね(笑)。
自炊をしようとしたきっかけは、毎日コンビニのお弁当だったので飽きていたというのもあります。
買いに行っても「食べたいものがない!」と思って……。「じゃあ自分で作ろう!」みたいな!
ちょっと前に体調を崩した時期があって、体は元気なんですけど声が出ないという状態が続きました。体は元気なのに寝てなきゃいけないという状態がすごいストレスで、ハンバーガー3個とかドカ食いしてました。それで食べて後悔してました……。そこからのダイエットですね。
これまで経験された収録で、どのような苦労がありましたか?
現代語以外とか、漢字が多い収録のお仕事があったんですけど、専門用語が多かったり、馴染みがない言葉が多くて……難しくてすごく大変でした。
イントネーションも気をつけるんですけど、読んでる途中で疑心暗鬼になって、別のところで間違えることもあったり、そのうちだんだん漢字がただの四角に見えてきたりするんですよ。
昔から漢字が苦手で、もともと本もあまり好きではなくて、どちらかというと計算式を解いているほうが好きなんです。
でもこのお仕事を始めてからは、むしろ必要なことだったんだと気付いて、最近は電子書籍を利用して移動中に読んだりしています。
最後に、『よるのないくに』の発売を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
ガストさんの新タイトルということで、皆さん期待されてるんじゃないかと思うんですけども、アクションのシーンとかは私もまだ体験していないのですが、どういう戦いになるのか非常に気になります。
アーナスとリュリーティスがどうなっていくのか、ストーリーを追っていく中で、皆さんニヤニヤしながらプレイしていただけたら嬉しいです(笑)。
そして皆さん、アーナスのように素敵な人になってほしいなと思います!