少女たちの物語
日常と非日常で展開する物語
本作の物語は、日菜子が初めて学園に通う日からスタートします。足の怪我の影響で入学式にも出席できなかった日菜子は、初登校の日に同じ中学校出身の西田早苗に出会います。
登場する生徒たちは皆、一見ふつうに見えても心に大きな問題を抱えています。早苗の場合、日菜子への憧れが強すぎて感情が暴走してしまい……。
暴走した早苗に驚いた日菜子は、気づくと見知らぬ世界に……。突如魔物に襲われた日菜子は、謎の少女たちの声に導かれ、知らぬ間に身につけていた指輪を使って魔法少女“リフレクター”に変身。襲い掛かる魔物と戦います。
謎の世界で、不思議なアイテム(フラグメント)を見つけた日菜子。そのアイテムに触れると、早苗の本心が日菜子に流れ込んできます。
早苗のフラグメントを見つけたあと、日菜子は現実世界に戻されます。フラグメントから早苗の本心を知り、共感できたことで、早苗の暴走はおさまり、彼女の抱えた問題も解決します。
早苗と別れた日菜子は、初めて訪れた教室で、学園で行われる文化祭の実行委員に任命されます。日菜子を実行委員に推薦したのは、早苗が暴走したときに訪れた謎の世界で耳にした少女たちの声と同じ声の司城夕月、司城来夢。
その後、夕月と来夢に昼食に誘われた日菜子は、屋上で魔法少女・リフレクターのことや、謎の世界について、ふたりを問い詰めようとしますが……。
そこに偶然、同じクラスの真田凛が居合わせ、結局リフレクターや謎の世界のことは詳しく聞けずじまい。日菜子は、来夢たちにつられるかたちで、凛の悩みを聞くことになります。
恋愛相談にのるうち、凛の様子がおかしくなっていき、早苗のときのように凛の感情が暴走。慌てる日菜子でしたが、夕月と来夢の言葉に従い、指輪を凛にかざします。
指輪をかざしたあと、日菜子が立っていたのは謎の世界。日菜子は夕月と来夢から、この世界が人間の集合的無意識世界“コモン”(通称“異世界”)であることを知らされます。
異世界で話をしていると、突如現れた魔物が3人に襲いかかります。そこで日菜子は、夕月と来夢がリフレクターであることを知らされます。
日菜子もリフレクターに変身し、3人の力で魔物を撃破。その後日菜子は、リフレクターが人の想いの欠片“フラグメント”の力で戦う魔法少女であること、魔物からフラグメントを守るのが仕事であること、フラグメントを集めて“原種”を倒す必要があることを聞かされます。
異世界で凛のフラグメントを見つけた日菜子は、凛の想いを理解してフラグメントを“固定化”し、力を共有するよう夕月と来夢に促されます。
凛のフラグメントを固定化して現実に戻っても、彼女はまだ悩んだまま。フラグメントを通して凛の本心を理解し、共感できた日菜子は、その想いを伝え、凛の悩みを解決します。
すっきりした凛に、来夢が「お守り」と称して指輪を差し出します。指輪をつけることで、リフレクターとのつながりができ、力を得られると言います。
早苗や凛のときのようにフラグメントを集めて力をつけていかないと、原種を倒せずに世界が滅ぶと聞かされた日菜子は、夕月と来夢から、世界を守るためにいっしょに戦ってほしいと伝えられます。
なぜ自分がリフレクターに選ばれたのか戸惑う日菜子に対し、来夢は、すべての原種を倒せれば、たったひとつだけ何でも願い事が叶うと告げます。
「願いが叶う」という言葉を聞いて考え込む日菜子。バレエのことを忘れたことがない日菜子にとっての願いは、やはり……?
翌日、リフレクターや原種、異世界のことでまだ頭がいっぱいの日菜子の前に、別のクラスの文化祭実行委員である森川更紗が現れます。
文化祭についての話をするはずが、日菜子がバレエをやめてしまったことを知り、それどころではなくなってしまう更紗。
その後場所を変え、バレエをやめた理由について更紗に伝える日菜子。更紗はかつての日菜子のバレエの実力を知っているだけに、踊るのをあきらめてしまった日菜子を許せないようですが……。
日菜子がバレエをやめてしまった経緯を知った更紗の様子がおかしくなっていることに気付いた日菜子たちは、感情が暴走してしまった更紗を助けるため、異世界へ向かいます。
異世界を探索し、更紗のフラグメントを見つけた日菜子は、更紗の本心を知ります。
現実世界に戻り、更紗に想いを伝えようとしたそのとき、世界に異変が起こります。
突如現れた強大な敵・原種。指輪をつけた早苗、凛、更紗の力を借りて、日菜子たちは原種に立ち向かっていきます。
廊下できれいなピアノの音色を聞いた日菜子が出会ったのは、天才ピアニストと称される多谷史緒。
音楽室前でピアノの音色を聞いた日菜子は、発表会を間近に控えてピアノの練習をつむ史緒に出会います。日菜子はきれいな音色だったと感想を告げるものの、史緒は思う音色が出せずに発表会は失敗するかも、と不安な様子。
史緒が気になり、情報通の一之瀬亜子に史緒のことを尋ねる日菜子。どうやら史緒はスランプに陥っているらしく、うまく演奏できるか相当ナイーブになっているようです。
史緒に何かよいアドバイスができないか悩む日菜子の前に、それまでとは打って変わって明るい表情の史緒が現れます。
ふだんと違うピアノを使ったら、思いどおりの音が出せたとうれしそうに報告する史緒。
思いどおりの音が出せなかったのは、自分のせいではなくピアノのせい。自分は悪くない。そう言い続ける史緒の様子はだんだんとおかしくなり、やがて感情が暴走しはじめます。思いどおりの音が出せたはずの史緒が抱える問題とは……?
真実をうつすもの
文化祭実行委員に選ばれ戸惑う日菜子の前に現れた、一之瀬亜子。彼女には何やら秘密があるようで……。
文化祭をなんとかしないと……と頭を悩ませる日菜子の前に現れた、底抜けに明るい一之瀬亜子。彼女は学校の事件を調べていると言いますが、彼女が気になっていることとは……?
気になっていることについていっしょに調査するも、思ったような成果が得られずガッカリする亜子。ひとまずその日は、帰宅することに。
その後、理由もなく欠席した亜子を気にしながらも、日菜子は文化祭の初めての打ち合わせに参加します。出し物を何にするかみんなで意見を出し合うものの、なかなか決まらず前途は多難。
打ち合わせが終わったあと、日菜子は亜子についての不穏な噂話を耳にします。いったい、亜子の身に何が……?
バトンとリングと
中学時代、同じ陸上部に所属していた三井香織と芳村梨佳。
ゆるく過ごしたい香織と、香織に陸上をやってほしい梨佳の関係は、ある事件をきっかけに少しずつ変化していきます。
中学時代の香織の実力を知っている梨佳は、ことあるごとに陸上を勧めますが、香織はそんな梨佳にそっけない態度。
もともとふたりが陸上を始めるきっかけとなった先輩の活躍を伝えても、香織にとっては先輩が頑張っているだけでよく、陸上に戻る気はないようで……。
翌日、元気がない梨佳を気にしていた日菜子は、夕月と来夢のひと押しで、梨佳の相談に乗ることに。
香織とのことで悩んでいるかと思いきや、陸上部の部室で起きた事件がもとで、練習に身が入らないという。事件の調査に乗り出す日菜子たちだが、その犯人はなんと……。
彼女のストローク
ストーリーの中には、特別な衣装で展開されるシーンもあります。
本作の舞台は夏まっさかり。夏の学校の楽しみといえば……?
ひょんなことから、鳴宮圭とスポーツで勝負することになった日菜子。
種目は、なんと水泳!? 勝負の行方はいかに……?
元気のない日菜子のために、おせっかい焼きの圭から挑まれるスポーツ勝負。種目は日菜子の足に負担が少ない水泳に決定!
調子が悪いなら勝負を降りてもよいという圭に対し、日菜子は勝負前の柔軟も念入りで気合十分。果たして勝負の行方は……?
勝負後にシャワーを浴びながら、スポーツで語り合うのが一番という圭の言葉に、日菜子も納得の様子。
疲れた体を癒すとともに、裸の付き合いでみんなとの仲の良さもグンとアップ!?
メインストーリーのほかにも……?
本作には、メインストーリーとは別に、キャラクターどうしの細かなエピソードも複数用意されています。そうしたエピソードの数々は、放課後の自由時間などで展開されます。
※掲載されている画面写真はPlayStation®4で開発中のものです。